藤田嗣治展

に行って来ました。もう週末しか出掛ける機会がなさそうだったので、雨であるので人が少ないかもしれないと淡い期待を抱いて、竹橋まで出掛けてきました。

大体浅薄な人間の淡い期待というものは裏切られるものです。普段休日に外出しない私が雨でも出掛けていく程ですから、天候にかかわらず会期があと1週間しかないこの展覧会に人が集まるのは当然でした。ひたすら人の頭を見、満員電車並みの混雑ぶりに何度も人とぶつかり、途中で胃が痛くなってきてしまいました…。

それでもなお、いくつかの作品がとても印象に残りました。その中で最も印象に残ったのが、二組のイエスの誕生と磔刑を描いた作品でした。どちらのペアも同じ年に描かれた作品です。イエスの誕生と磔刑は、イエスの生涯の中でも絵画の主題として描かれる頻度が高いものであるとは思うのですが、何故藤田嗣治は「生」と「死」を同じ時期に描いたのでしょうか。彼は晩年に洗礼を受けて、クリスチャンになっていますが、クリスチャンになる前と後に描いたものは、何か意味が違っているでしょうか。

勝手な解釈かもしれませんが、若い頃にパリで成功をおさめた藤田嗣治にとって、イエスの磔刑場面は、西欧画家の仲間入りをした日本人という矜持をもって描かれ、そして彼にとっては絵の題材にすぎなかったのかもしれません。しかし、戦後日本の美術界に戦犯扱いをされてしまい、失意のうちにパリに戻っていた彼にとって、まさにキリスト教という宗教が自分と同化していき、十字架にかかったイエスを自分の人生と重ね合わせ、イエスの復活こそが藤田嗣治の晩年の光となったのではないでしょうか。

全体的に照明の当て方がヘタで、それでなくとも人が多いので様々な角度から絵を見ることが出来ず、少々イライラさせられました。

と、不満は多少残りますし、また最後の一週間はさらに人がたくさん集まるでしょうけれど、お時間のある方は是非東京国立近代美術館にいらしていただければと思います。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

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