[追記] 破滅の一歩手前で立ち止まるために

家なき子のクリスマス

主よ、あわれみ給へ 家なき子のクリスマスを
今 家のない子はもはや明日も家はないでせう そして
今 家のある子らも明日は家なき子となるでせう
あはれな愚かなわれらは身と自らを破滅に導き
破滅の一歩手前で立ちどまることを知りません
明日 ふたたび火は空より降りそそぎ
明日 ふたたび人は灼かれて死ぬでせう
いづこの国も いづこの都市も ことごとく滅びるまで
悲惨はつづき繰り返すでせう
あはれみ給え あはれみ給え 破滅近き日の
その兆に満ち満てるクリスマスの夜のおもひを


                原民喜『魔のひととき』より



 
1945年8月6日に広島にいて幸運にも一命をとりとめた原民喜は、原爆投下の惨状を伝えなければならないという使命をもって詩や小説を書きました。そのような原爆を体験した人々の身を裂き、心をえぐりとられるような思いもむなしく、日本はこれほど悲惨な経験をしながらも、朝鮮戦争中に締結された日米安保条約で警察予備隊(現自衛隊)創設を受け入れ、さらに進駐軍の指令があったとはいえ、部隊の派遣までしてしまったのです。

原民喜の上記の詩は見事なまでの予言になっています。第9条があるから、破滅への最後の一歩を踏み出さずにすんでいると言ってもよいでしょう。このような歯止めがあってさえも、国民を死地に赴かせようとするのですから、歯止めがなくなったら原民喜が言うように「明日 ふたたび人は灼かれて死」んでいき、「いづこの国も いづこの都市も ことごとく滅びるまで 悲惨はつづき繰り返」していくのです。


原民喜の作品は著作権が切れていますので、Web上の様々な場所で読むことができます。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/1821_6672.html

テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

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