涙と雨のカタルシス

前の記事を見たら、3ヶ月も前のものでした。
年末から仕事が急に忙しくなってしまって休日祭日関係なく3ヶ月走り続け、やっと少し息がつけそうになったので、遠方に住む友に無沙汰を詫びて近況を知らせたところ、いつも明るい彼女から、明るい調子で少々暗い返信がきた。
皆いろいろ悩んでいる。
仕事のこと、親のこと、子どものこと、パートナーのこと、友だちのこと、自分のこと…。
まだ若かった頃、「悩みを話すということは、聞き手に辛さを分けてしまうことになる」と誰かが言っていて、当時の私はおそらく納得したのであろう。それ以来人に悩んでいることや辛いことを話すのはいけないと考えるようになってしまった。仕事の愚痴は同僚と飲む時に言うことはあるけれど、個人的な悩みを人に言うことには未だ罪悪感がある。おそろしや、三つ子の魂。
でも、例えば後輩が悩みを語りながら涙しているのを見ると、人に悩みを言うことは決して悪いことではないと思うのだ。彼らは私に辛さを少しでも押し付けようとして語っているわけではない。悩みを言葉にすることで整理し、少しでも光明の見える方に進もうと必死にもがいているのだ。私のように愚痴を言う方がよほど非生産的で良くないことなんだろうなぁ。
ああ、新幹線に乗って、友だちに会いにいきたい。
あ、雨が降ってきた。春の雨。苦しいことや辛いことがこの雨で全部流れていってしまえばいいのに。
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