電王戦

写真とは全く関係のない話題です。
今年も電王戦が行われて、将棋をよく知らないながらも第一戦を楽しく見ていました。開発者の竹内さんの昨年と変わらぬ着物姿や、初登場の電王手君、そして習甦と戦う菅井さん。仕事の合間ではありましたが、ワクワクドキドキ、とても楽しい時間でした。
そして、ネット上でも話題になったPV。
開発者のやねうら王さん、興行主であるドワンゴと会長の川上さん、人間の対戦者である佐藤さん、そして将棋連盟、さらにはそれぞれのソフトの開発者さんたち。それぞれの思惑がすれ違ったり、思わぬところで絡み合ったりして、いわゆる「炎上」を起こすほどの騒ぎとなりました。
電王戦は単なる「エンターテインメント」なのか、それとも「真剣勝負」なのか。
このような「やらせ」(佐藤さんは巻き込まれただけだとしても)を続けると、本当の将棋ファンはどんどん離れていくことでしょう。将棋が普及していくことはとても嬉しいことだとしても、今回のような「やらせ的エンターテインメント」に貶めることを望んではいないからです。そして、各ソフトの開発者の大部分も、それを望んではいないでしょう。いつか、羽生さんや森内さんといった将棋界の頂上にいる人と自分のソフトが対戦し、そして勝利する日を夢見て開発に勤しんでいるはずだからです。
やねうら王さんを擁護する声も多く聴かれますが、個人的には関西と関東の文化の違いではなく、単に「自分自身が表に出たがる人」とそうでない人の違いでしかないように思われます。
ナントカ細胞とやらとの類似点が多いように思います。ピンクや黄色の研究室、割烹着などが「やらせ」だったようで、ご本人様だけでなく、彼女のボスたちもが「出たがり」で、「自分が自分が!」とやっているうちに研究者としての倫理観が失われてしまったよい例であるように思われました。
原発の再稼働を推進する周辺も似たようなもの、でしょうか。
スポンサーサイト