へんな広告が入らないうちに更新しなければ…。
日に日に寒さが増してきました。そう言いつつ、また節電とも関係なく、暖房をまだ一度も入れていないばぶを家です。皆様のお宅はいかがですか。
冬も節電してくれと言っていたような気がするのですが、どこもかしこもキラキライルミネーションが光っています。LEDだからかなぁとちょっと訝しく思いながら、それでも冬のイルミネーションは寒い寒い帰り道に、少し心温まる風景です。


さて、こんな私たちの小さい幸せに水を差そうとしているのが、東電が電気料金20%値上げの申請しようとしている、というニュースです。東電が自助努力をしているとは到底思えません。企業に対する電気料金の値上げは私たちが買ったり使ったりするものに上乗せされ、さらに一般家庭の電気料金まで値上げするとなれば、私たちは二重に苦しめられることになります。
知人に原発と関連のある会社に勤めている人がいます。その人と夏の終わりに会う機会があったのですが、会社から原子力発電がいかにすばらしいかと、日本の放射能汚染は大したことがないのだと洗脳されていました。これから子どもを産む可能性のある若い女性であるにもかかわらず、ニュースでたびたび報道されたセシウムに汚染された食品に関して、あの程度なら食べても何ら問題はない、と言い放ったのです。彼女のことは学生の頃から知っているのですが、自分の頭で考え、自分の意見をきちんと言えるしっかりした女性でした。その彼女が、数年でここまで変わってしまうとは…と愕然としたのでした。
何度も書いているように、低線量の放射線がどれほど私たちに影響を及ぼすかはわかりません。おそらく誰にも、どれほど立派な肩書きを持った科学者にも。幼ければ幼いほど影響を受けやすいというのは、誰もが同意することなのですが、では大人は大丈夫なのでしょうか。放射線を浴びることによって、免疫力が低下すると言われています。免疫力の低下は、とりわけ高齢者にとって、生命にかかわることになる可能性があるのではないでしょうか。
原発を今後どうするかは、もう東電の問題ではなく、私たち日本国民が決める問題、つまり国民が議論を重ねて決定していく問題だろうと思います。ただ、とても残念なことに、原発推進派と脱/反原発派はただ反目するばかりで、その溝は深いものがあります。さらに、この問題に無関心な人も少なくありません。がれきの受け入れ及びその焼却、汚染食品の流通など、今回の放射能汚染は地理的に離れていても身近な問題になる可能性を孕んでいますし、原発事故は将来いつどこで起こるかはわからないのです。ですから、できるだけ大勢の人に関心を持っていただき、正しい情報を共有した上で、自分たちの進むべき道を決めていくことができることが、私の理想であり、願いです。
最後にひとこと書いておきたいのは、その結果がわからないにもかかわらず断言してしまう科学者は似非である、ということです。物理学においては「99.9999%」の確率となってはじめて「発見」と言えるはずです。疑わしいものを「安全」と宣言するのは「似非科学者」でしょう。疑わしきは「危険」と思って行動する必要があるかと考えます。