読書録20110207
『ペニー・イン・ザ・アーケード』スティーヴン・ミルハウザー著。
アメリカではピンチョンと並ぶ人かなという噂をどこからか聞きつけ、読んだ1冊。どこかで読んだことのあるような、どこか懐かしいような…と惹きつけられそうになる瞬間、これはミルハウザーの腕前なのか、訳者(柴田元幸さん)の腕前なのかわからなくなる。翻訳される文学作品は、その立場がとても難しい。ミルハウザーの表現が美しいのかどうかとか、実はわからない。原文を読んでも多分わからないだろうな。その点、SFなどのプロット勝負はいいのかもしれない。
『職業としての学問』マックス・ウェーバー著。
どの立場になって読むかということは、どんな本であっても大事なことで、だからこそ古典文学が古典文学として不動の地位を築くことになるわけなのだけれど、この本も立場によって面白みが異なってくる。第一次世界大戦の暗雲がドイツを覆いつくしている中、研究者たるものに過剰な期待をかけてはいけない。彼らは扇動者ではないのだから。ということなのだけれど、自らの立ち位置を示さずして、何かを語ることができるのだろうか。
アメリカではピンチョンと並ぶ人かなという噂をどこからか聞きつけ、読んだ1冊。どこかで読んだことのあるような、どこか懐かしいような…と惹きつけられそうになる瞬間、これはミルハウザーの腕前なのか、訳者(柴田元幸さん)の腕前なのかわからなくなる。翻訳される文学作品は、その立場がとても難しい。ミルハウザーの表現が美しいのかどうかとか、実はわからない。原文を読んでも多分わからないだろうな。その点、SFなどのプロット勝負はいいのかもしれない。
『職業としての学問』マックス・ウェーバー著。
どの立場になって読むかということは、どんな本であっても大事なことで、だからこそ古典文学が古典文学として不動の地位を築くことになるわけなのだけれど、この本も立場によって面白みが異なってくる。第一次世界大戦の暗雲がドイツを覆いつくしている中、研究者たるものに過剰な期待をかけてはいけない。彼らは扇動者ではないのだから。ということなのだけれど、自らの立ち位置を示さずして、何かを語ることができるのだろうか。
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